No.1 曽根 悦子(そね えつこ) スポ医7期卒

   国士舘大学体育学部 教務助手 

 

「国士舘大学大学院救急システム研究科への進学」

私は本学体育学部スポーツ医科学科を卒業し、同時に救急救命士国家試験に合格して、本学大学院救急システム研究科に進学しました。私が進学を決めたのは、自分自身の世界観・視野を広げたいと思ったからです。救急システム研究科には魅力的な授業が多くあり、特に救急医学で大変著名な島崎修次先生をはじめ、救急救命士の分野や救急医療の分野に携わる著名な先生方の貴重なお話を聞くことができます。本研究科での講義・演習・研究を通じて、様々な方と関わり合うことで、人と人との繋がりを持つことができ、さらに今ある知識をより深めることができることにとても魅力を感じています。


私は学部生の時に救急救命士の勉強と保健体育教職の勉強をしていましたが、教育実習で保健体育の授業をした時、「自分自身に知識・根拠を説明できなければ人には全く伝わらない」と身をもって実感しました。それからは「教育」というものにさらに魅力を感じ、救急救命士と保健体育教職の双方が生かせる「救急救命士養成教育」の勉強をしたいと思うようになりました。本研究科では、教育する上で何が大切なのかを学び、指導する上での知識を学び、また学部生の授業に参加して様々な指導方法を学んでいます。今後、大学院生として常に研究することを念頭に置き、講義等を通じて、データーの解析や統計学の修得、医学会などで論文を発表、海外の医学会への参加、様々な角度からの救急救命学の見識を深めていきたいと考えています。また海外の救急救命士の養成学校や関連施設の見学が出来る海外研修がありますので、その際は国際的な知見を修得したいと思っています。

 

さらに、本研究科では座学による講義だけでなく、医療従事者としての実習の機会として、東京マラソンや様々なイベントへの救護スタッフとしての参加や、消防研修、病院研修があります。特に消防研修や病院研修では、実際の救急医療の現場で経験を積むことができます。私は、教科書だけではなく、実際の患者さんに対応することで、命の尊さ、コミュニケーションや思いやりをもつことの大切さを実感しています。大学院に進学した私は、救急救命士としての責任をさらに痛感し、学部生の時以上に日々の勉強・経験を大切にしていきたいと思っています。

 

私は、他にはない様々な経験ができるこの研究科で、より深い知識を学び、様々な人との関わりを通じて多くの貴重な経験をし、この研究科でしか得られないものを大切にしていきたいと思っています。そして、臨床を知り、教育ができ、更に研究のできる救急救命士になれるよう日々の努力を継続し、自分自身を成長させていきたいと思います。

 

2014.11.20