No.5 橋 珠榮(たかはし たまえ) スポ医3期卒

   昭和第一学園高等学校

         保健体育科教諭

 

命の教育 ~BLSを通じて~

みなさんこんにちは!!

スポーツ医科学科3期生の髙橋珠榮と申します。私は現在、私立の高等学校で保健体育科の教諭として勤務しています。

 

私が救急救命士の資格を取得し、教員になると決めた一番の理由は、次世代を担っていく高校生にBLSを通じて「命の教育」を実践し、命の大切さを伝え、救うべき多くの命を助けることに貢献したいと強く思ったからです。

 

現在勤務している学校では、保健の授業の中で主にミニアンを使用したBLS授業を行っています。また、部活動においてライフセービング部の顧問も務めており、ライフセービングを通じての「命の教育」にも取り組んでいます。

 

ライフセービングと聞いて、夏の海で監視をするライフセーバーを思い浮かべる人がたくさんいると思います。本校の高校生が行っているライフセービング活動は、夏の海の監視活動体験をはじめ、応急手当やBLSを学び、技術を向上させていくために、部員全員BLSの資格を取得し、さらには自らの水辺の安全を守る資格や救助の資格など様々な資格の取得を目指しています。

 

また、高校生が小学生にBLS教育を行うボランティア活動や校内の部活動セミナー、文化祭などにおいて、高校生自らが運営・実践するBLS講習会なども行っています。

 

高校生が自分たちと同じ年代の人たちにBLS教育を実践できるように普及していくことは「命の教育」はもとより、高校生自身の「心の教育」にもつながると考え、今力を入れている活動のひとつです。

 

そして、大学時代に学んだ様々な経験が教職の現場で生きています。

例えば、病院実習や救急車乗車実習での臨床体験。実際にCPRを行ったことや心肺停止になった方の社会復帰の厳しさを「経験」として伝えることで、バイスタンダーCPRの重要性、応急手当やBLSの必要性の理解を深め、BLSを学ぶ意識を高めることに大きくつながっています。

これらはスポーツ医科学科の充実した実習環境があったからこそできた経験であり、この経験は本当に私自身の大きな財産になっています。

 

さらに、救急救命士の資格を持った保健体育の教員だからこそ、実践できることがあると考えたことも教員という道を選んだ理由のひとつです。

 

学校の中で怪我や急病に対応することもたくさんあります。保健室の先生方や他の先生と連携をとりながら、救急救命士として迅速に対応することが求められていると思います。だからこそ、どんな事態においても対応できるように日々勉強し続けなければならないと思っています。

 

また、就職に際しても、救急救命士の資格を取得していることは大きな力となりました。

 

私は多くの方のお力添えを頂けたからこそ、社会人1年目から、学校の中にBLS教育を取り入れることができました。そして今、自分の“ライフワーク”としてやりたいことを実践できることをとても幸せに感じています。

 

大学を卒業しても、勉強できる環境・支援してくださる環境があるのは国士舘大学のスポーツ医科学科だからこそであり、先生方をはじめ、諸先輩方・同期・後輩の皆さんには本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

めぐり逢えたご縁を大切し、感謝の気持ちを忘れることなく、日々邁進していけるよう、これからも様々なことにチャレンジしていきたいと考えています!!

 

2014.12.18