No.2 津波古 憲(つはこ けん) スポ医3期卒

   川崎市消防局高津消防署 警防第2課 新作救急隊 隊長

 

「大学院を経て消防へ」

ハイサーイ!

 

 失礼しました。私は、本学スポーツ医科学科を2006年に卒業しました。そして同年に本学大学院救急システム研究科へ進学し、修士課程を修了した後は、川崎市消防局へ就職しました。

 

 私が消防の世界へ進んだ理由として、「将来、救急救命士教育に携わった時に、救急救命士に必要な医学的知識と救急隊として活動した現場経験を融合した教育がしたい」と思ったからです。その現場経験を短期間でより効果の高いものにするため、大学院で学んだ高度な救急医学の知識や演習、統計学などを駆使し、症例1件1件を多角的に分析し、現場活動へ活かすことにより、さらに充実した現場経験を積み重ねることができました。

 

 その結果、拝命から6年目ではありますが、現在、救急隊長として現場活動に携わっています。階級の昇任制度は、各地方自治体によって異なり、決まった年数で自動的に昇任していく自治体もあれば、川崎市消防局の場合は、定められた年数を満たせば、昇任試験を受けることができ、自身の努力次第で階級を上げることができます。

 

 2期生の喜熨斗千織先輩をはじめ、頼りになる先輩方が多方面で活躍されている姿をみて、私も日々チャレンジし、救急隊長を目指し努力をしてきました。今度は私自身が、後輩の目標となれるよう、精進していきたいと思います。現在、川崎市消防局では各署に1、2人は本学の卒業生がいる状況で、一緒に隊を組み、現場活動をした後輩もいます。今後はスポ医卒業生で1隊を担う日がそう遠くはないかもしれません。スポ医卒業生と一緒に現場で活動できる日を楽しみにしています。

 

 余談ですが、現在わたしの隊は5人中3人が沖縄県出身者です。現在は、沖縄シーサー救急隊が編成される日を目指し、日々努力しています。

 

2014.11.27